オードリー・ヘップバーンが登場するプリンセスクルーズのテレビCMも8月から始まり、最近はクルーズに関する質問が以前と比べ格段に増えてきました。プリンセスクルーズ社はアメリカ生まれの船会社です。
さて、皆様はご存知でしょうか?英語では、「船」のことを’She’と表現します。本日は、なぜ船を女性に例えるのか? についてお話ししたいと思います。
まず、なぜ、船は彼女(女性)なのか?
船に関する用語でもたびたび女性的な名称が出てきます。ゴッドマーザー(命名者)、処女航海(デビュークルーズ)、姉妹船などなど。その理由については明確な学説もなく、あくまで文法上の慣例と考えるしかありません。
以下は、これまで語られたなぜ船はSheなのか?の有力説です。
・元来、船を操っていたのは男性であり、そのパートナーとしての船を女性にたとえた。
・周囲には複数の男たちがつきまとい、常時大騒ぎをしているから。
・見栄えをよくするために多量の化粧(ペンキ)を必要とし、時には全身をきらびやかな装飾で飾りたてるから。
・下半身を水面下に隠し、上半身をあらわにして、入港するや否や、まっすぐブイ(ボーイ)のもとに駆け込むから。
・その入手費よりも維持費によって人を破局に導くから。
他にも諸説あるようですが、どれも利用する男性側から見た眼で、船を女性に見立てているような気がします。これらの諸説を本気で論じていたら「セクハラだ!」ときっと糾弾されますね。現に米国のある通信社のマニュアルでは「She」ではなく船を「it」と中性代名詞を使うようになっているそうです。これに対し飛行機では民間機がshe、そして軍用機がhe(男性)です。
写真は、かつて世界で一番有名な客船だった「クイーン・エリザベス2世号」です。(現在は3代目のクイーン・エリザベス号が就航)命名者はエリザベス女王です。歴代の客船で圧倒的に美しく「美女」と形容されてきた客船です。
ちなみに、美女の基準は、人間同様に船体が細長く(スタイル良く)ボテッとしていないところとだと思います。
いかがでしょう。少しでもクルーズや客船に興味を持っていただけましたか?