冬本番を迎えた今日この頃ですが、韓国も厳しい冬を迎えました。ソウルでは日本の盛岡あたりの東北地方北部とほぼ同じ気温で、年が明けた1月から本格的な寒さを迎えますが、今年は例年より早く冬を迎え、12月上旬に氷点下10度以下の寒さを記録しました。

このように、とても観光をするどころではない寒い冬は韓国旅行をする方は少なくなります。しかし韓国旅行は野外の名所･旧跡を訪ねる一般観光だけではありません。演劇やカジノのエンターテインメント、グルメ、市場や免税店でのショッピング、エステなど屋内で楽しむ事ができる観光がたくさんあります。その中で今回は韓国の演劇についてお話したいと思います。

韓国は演劇の盛んな国で、大小たくさんの劇場があります。その中で90年代後半に始まり現在も人気の衰えない劇としてNANTA(ナンタ)があります。ストーリーはあるレストランの厨房で結婚披露宴の注文に応えるため、悪戦苦闘をしながら料理を作るというもので、台所にある様々な物を打楽器に見立て時折コミカルな動きを織り交ぜてテンポよく進行していきます。特に包丁とまな板を使って野菜を切るパフォーマンスは圧巻です。専用劇場もソウルと済州島の4箇所あり、連日好評を博しています。

また、長く公演をしているものにJUMP(ジャンプ)があります。これはNANTAとは違い、音は全く出さないで、韓国伝統武術のテックォンドやテッキョンを使ったアクロバットで観客を沸かせます。その他、女性だけで様々な音楽をテンポのよいリズムでドラムを叩くDRUMCAT(ドラムキャット)、韓国の伝統をモチーフとしたMiso(美笑)などがあります。

これらの劇はノンバーバル･パフォーマンスと言い、せりふを使わず、打楽器を中心とした音楽、B-Boyダンスやアクロバット、武術や伝統舞踊を取り入れた動作･パフォーマンスのみで構成しており、外国人が見ても面白く海外公演も盛んに行われています。公演時間は概ね1時間から1時間30分位ですから、長くて飽きてしまうこともありません。

このように演劇を見てショッピングを楽しみ、最後に熱々の海鮮チゲ等の韓国料理を味わう。寒い韓国でも十分に満足頂ける旅が可能です。

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