本日は、ロシアで100年以上続いている高級老舗食料品店「エリセーエフ」をご紹介します。
エリセーエフの創始者は、モスクワから約200㎞離れたヤロスラーヴリという町出身の農民エリセイと言われていますが、エリセイの息子ピョートルが家族を養うために、サンクトペテルブルクでワイン、コーヒー、お茶、砂糖などを売り始めたのが始まりでした。
ピョートルは商才があり、家族も労を惜しまず働いたので、最初は仲買人から買っていたワインも直接購入するようになり、サンクトペテルブルクには大きな酒蔵が立ち並びました。
そして、舌の肥えた富裕層向けに現在の高級食料品店を始めたのがピョートルの子グリゴーリでした。
そのアールヌーヴォー風の優雅な店内には、当時は珍しかったパイナップルや黄桃が渦高く積まれ、欧州産のソーセージやフォアグラといった高級食材が所狭しと並べられました。
当然値が張るものばかりでしたが、その夢のような店内に富裕層はすっかり虜になり、馬車で乗り付けて買いに来たと言われています。

現在、エリセーエフはモスクワとサンクトペテルブルクにあり、今でも店内は当時と同じように最高級の商品が取り揃えられています。
店舗は市の中心部にあるので、ロシアに行く機会がありましたらぜひ店内の建築や美しいディスプレイを覗いてみてください。
ちなみに１階店舗内においしいケーキが食べられるカフェコーナー、地下１階にはロシア料理が食べられるレストランがあります。
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≪エリセーエフ／モスクワ≫

≪エリセーエフ／サンクトペテルブルグ≫

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