東京から南へ1,000キロの小笠原・父島にある、カップルで行くロマンチックな場所をご紹介します。

父島はとても小さい島（面積24平方キロ）で、大自然が多く残っていることもあり、車で移動できる範囲が限られてしまいます。そのため、デートスポットも豊かな自然を背景にした場所ばかり。

その中で今回ご紹介する場所は、島の南部の円縁湾にあり、通称「ハートロック」と呼ばれるハートの形をした千尋岩です。２人きりで海からハートロックを背景に写真を撮ったり、またはハートロックの上からイルカやクジラが見えたりした時は、２人が幸せになれると言われています。

このハートロックを見るためには、ボートに乗って父島の南の海上へ出なければなりません。つまり、荒天で時化の時は危険なので見に行くことができないのです。ハートロックで幸せになるためには、まず２人の気持ちを一致させ、海の女神を微笑ませることが大切になってくるのかもしれませんね。

海からハートロックを２人だけで見に行くのはなかなか至難の業です。ボートを操船できて、なおかつ所持している者に限られるからです。なぜなら、業者に委託して連れて行ってもらうと、必然的に２人+ガイドさんの3人以上で乗船になり、二人っきりではなくなるからです……。これも２人が幸せになるために乗り越えなければならない壁ということでしょうか。

船が苦手な方は歩いてハートロックへ行くこともできますが、ジャングルの中を歩くため、フィールドガイドの方と同行となり、またしても２人っきりではなくなってしまいます。さらに、やっとたどり着いたとしても、そこは海上ではなく岩の上になりますので、ハートの形をした岩を拝むことができないのです……。

２人きりで行くのも見るのも難しい話ばかりで、「落ち」はありませんが、２人が恋に「落ち」ること間違いない！

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