モンゴルのカザフ民族とイヌワシについて、お話します。
世界中で鳥類で狩猟する民族は少ないです。その数少ない民族のひとつがモンゴルのバヤンウルギー県に住んでいるカザフ民族です。
中央アジアにおいて、鳥類で狩猟してきたのは6000年前と言われています。チンギスハーンの時代でも狩猟していました。カザフ民族は昔からイヌワシの性格をよく分かって来ました。だから狩猟する習慣ができました。
まずイヌワシが小さい時、巣から捕ります。巣から捕る時メスを選びます。メスのワシは体が大きくて力が強いからです。イヌワシを連れて帰ると、家の奥様はフクロウの羽をつけます。これはイヌワシを守ってくれるという意味です。
カザフ族はほとんどのイヌワシにアガイガ、キランという名前をつけ尊敬します。キランというのは強くて狩猟に上手と言う意味です。キランワシの首は360度回ります。年をとってくると、キランは山に食べる肉(エサ)と一緒に戻されます。キランは自分の家と思い込んで飼い主の下に戻って来ることもあります。
冬、初雪が降ってから狩猟する練習が始まります。イヌワシは飼主を絶対間違いません。練習し始めの頃は狐やウサギ、ネズミなどの剥製を使います。慣れて来たら山のほうに狩猟に行きます。
最近はウランバートルの近くの山のほうでもイヌワシイベントが毎年の2月下旬~3月上旬に行われます。
ウランバートルの近くでもイヌワシイベントを見ることができる機会がありますので見に来たらいかがでしょうか。皆様をお待ちしております。(モンゴル支店・アチカより)