冬のモンゴル:真っ白雪原で乗馬

モンゴル人にとって「馬」はモンゴルそのものというほど大きな存在です。
時に
「馬がいないとモンゴルの男性を想像できない」
とか
「馬がいなければモンゴルという国はなかった」
といった話をモンゴル人の口からよく耳にします。馬にまつわる詩や伝承は山のようにあり、「スーホの白い馬」のように日本に伝わってきた話も少なくありません。
こんな唄もあります。

〜 鬣(たてがみ)のある鳥 〜

遥か遠くから走ってきて

遥かかなたまで どこまででも私を連れだしてくれる

太古の昔から尊敬されてきた

モンゴル人の友達になった大地を飛ぶ鳥

それは馬

鳥と比される駿馬の力強さと馬に対する深い愛情を感じさせてくれる、素敵な唄です。

そんなモンゴルですから、実は冬でも乗馬は出来ます。ただし、-40℃という厳しい冬を乗り切るのに必要な体力を残すため、夏のように草原を駆けることは出来ません。
カチコチに固まった凍土の上をのんびりと散策するイメージですが、草の海の中を自由自在に駆ける夏の乗馬と違った、どこまでも真っ白でどこまでも真っ青な大空の下での乗馬もなかなか魅力的だと思います。

もうすぐ、嵐吹きすさぶ、モンゴルでもっとも厳しい季節といわれる春。厳寒の冬を乗り越えた強靭な家畜の子孫たちが、続々産声を上げる喜びの季節がやってきます。(山田)


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