街中がクリスマス一色の雰囲気になってきましたね。今回は、イタリアのクリスマスをご紹介いたします。
日本では恋人と過ごすロマンチックなクリスマスのイメージが強いのですが、イタリアでは、家族と過ごすのが一般的。ちょうど日本の大みそかのように、クリスマス前は帰省する車や人で溢れかえっています。

イタリアのクリスマスアイテムで重要なのは、ツリーだけではありません。
教会では「プレゼーピオ」が飾られます。プレゼーピオとは、キリスト降誕をストーリーにした人形の模型です。イタリアではもともとクリスマスツリーではなく、プレゼーピオを飾る習慣があり、この模型を見て聖書が読めない市民に理解させたと言われています。
最大の見どころは、やはりイエス・キリスト誕生の場面です。馬小屋に藁のベッドが置かれていて、２４日まではベッドはカラで、２５日の０時ちょうどに赤ちゃんの人形を寝かせる、という演出もあります。
このプレゼーピオ、中には実物大のものから、電動で動くもの、有名人をモデルに作ったものなど、いろいろ手の込んだ作りで楽しませてくれます。

かつて、各都市が一つの国として存在していたイタリアは、訪れる街によって個性豊かなクリスマスが楽しめます。イタリアで一番歴史の古いボルツァーノのクリスマスマーケット、イルミネーションが特別華やかなミラノ、カトリックの総本山ローマ、サンピエトロ寺院前の巨大プレゼーピオ、派手さはないけれど素朴でかわいらしいイルミネーションが街に合うシチリア島タオルミーナ。

都市によって楽しみ方は異なりますが家族と過ごすクリスマスは共通です。
みなさんは今年のクリスマス、どんな風に過ごされますか。

イタリアン地中海センターのfacebookページ
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