古代ローマと現代日本の「風呂」を巡る時空を超えた冒険を描くベストセラーコミック「テルマエ・ロマエ」が映画化され、イタリアのテルメに注目が集まっています。
古代ローマ時代、ラテン語で「テルマエ(テルメ)」とは「温かい風呂」を意味し、温浴を目的とした浴場でした。しかし日本のように皆が一緒に入る公衆浴場の習慣がなくなった現在は、テルメは「温泉、スパ」を意味するようになりました。
イタリアは知る人ぞ知る温泉大国。なんと2000以上の温泉が存在し、あちこちに効能を利用した療養施設やスパリゾートが点在しています。かつては日本人同様風呂文化を愛したローマ人ですが、現代のイタリアの温泉は主に治療を行う場所に様変わりしています。
温泉を利用した「湯治」は日本にもありますが、イタリアの温泉は一般的に長期滞在し、医療的な治療を受けるためにあります。そのため利用するには、医者のメディカルチェックを受け、指示された内容のもと、水着で温泉につかり、プログラムに沿って治療を受ける、という施設がほとんどです。
ただ、私たち旅行者も気軽に体験できるよう、日帰りで訪れることのできるテルメや、簡単なプログラムで岩盤浴のような洞窟温泉蒸気浴を体験できたり、エステやマッサージを受けられるホテルもあります。
イタリアのテルメで内面からリラックス、いかがですか。
映画「テルマエ・ロマエ」公式ページ
http://www.thermae-romae.jp/index.html
イタリアン地中海センターのホームページ
http://www.italiancenter.co.jp/