「あらゆるギリシア都市の中で最大にして最も美しい町」
そうキケロに讃えられた都市・シラクーサは、ローマが古代世界に覇を唱える以前の西地中海世界で最も輝かしい歴史と文化を誇ったと言われています。
シラクーサは、シチリア南東部に位置する数学者アルキメデスが生まれた町であり、太宰治の小説「走れメロス」の舞台となった町です。主にオルティージャ島と本土の2つに別れており、観光名所も両方に存在します。今回はそんなシラクーサのみどころをご案内していきます。
シラクーサ発祥の地であるオルティージャ島は、本土と短い橋で繋がれている海に突き出た半島のようなものです。島内は一般車両進入禁止のため、徒歩での観光になります。わずか1平方キロメートルの小さい島ですが、全体を歩くとなるとかなりの距離になります。
アポロ神殿の東側にある路地にはメルカート(市場)があります。魚屋や肉屋、食材店などが軒を連ねており、市場の魚は地元で水揚げされた魚が多いため新鮮です。
オルティージャ島の橋を渡ってすぐのパンカリ広場にあるアポロン神殿。住宅街に囲まれた場所に位置する遺跡群は紀元前6世紀末に建造され、シチリアに残る最古の周柱式神殿のひとつです。夜はライトアップされるのでより良い雰囲気を楽しめます。
新市街と呼ばれた地区に位置する考古学公園には、ギリシア劇場があります。紀元前5世紀に岩場をくりぬいて造成され、アテネやアレキサンドリアと並ぶ演劇のメッカとして栄えました。
劇場の東側に広がる天国の石切り場の奥には、ロバの耳のような形をした洞窟があり、湾曲しているため小さな音も増幅されて洞窟内に響きわたるのが神秘的です。
他にも旧市街のオルティージャ島にあるシラクーサのシンボル・ドゥオモやアルキメデス広場など多くの重要建築物があります。
そんな歴史的建築物も多いシラクーサは、2005年に世界遺産に登録されると古代遺跡の町から一転して、リゾート風観光地になりました。
町は、明るく綺麗な印象でまた海抜が低く、海が目の前に広がっているので潮風が強く、年間を通して湿度が高いのが気候の特徴ですが、ビーチは、どこまでも続く白い砂浜と驚くほど透明な海が広がっていて夏場は海水浴を楽しむ人達で賑います。
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