最近、日本ではお見合いパーティー、婚活・・と出会いのための場を提供するビジネスがすっかり定着したようですね。
ところでアフリカには、どんな出会いの場があるのでしょうか?
アフリカも53カ国と広いですし、その地域や国によっても違うのですが、西アフリカ・マリで聞いた話をご紹介します。
独身の若い人たちが集まるのは何といっても結婚式。友人や親戚の結婚式ともなれば、皆、張り切ってお洒落します。例えば、結婚式で幹事役となった新郎の友 人達は、町の生地屋さんでお気に入りの柄を選び、仲間の分もまとめて同じ柄の生地を購入。それを仲間で分けて、それぞれ仕立屋さんに持って行き、好みのデ ザインの衣装に仕上げるといった具合です。
男性も女性も同じ生地を使うわけですが、女性のものは刺繍が施してあったり、大胆なデザインだったりと、それぞれの個性が生きていて、とにかくお洒落です。
経済的には決して裕福とはいえないマリですが、お洒落にかけるお金とエネルギーは日本人も敵わないです、きっと。
さて結婚式の続きですが、結婚の儀式よりも何よりも盛り上がるのが、パーティー。
新郎新婦の親戚一同、友人たちが集まるというところは日本と一緒ですが、アフリカでは招待だろうが飛び込みだろうが超ウェルカム。想定以上にたくさんの人が集まるウェディングでは必然的に出会いが期待できるというわけです。
写真は、市役所での結婚式に集まった参列者たちです。
ちなみにマリでは、仲人役の、親戚の叔母さんが、新婦に服の生地をお祝いにプレゼントし、新郎と新婦はその生地でペアルックを作ることがよくあります。
一方で、結婚する前のカップルは、’公認‘ではないため、映画館や公園に行ったりと普通のデートは楽しむものの、お互いの家に遊びに行ったり(マリでは、男女とも結婚前は普通、実家に住んでいます)、ペアルックを着るということは珍しいそう。
そもそも家の中にほとんどプライベートな空間がないアフリカでは、2人きりになりたい!場合の場所を見つけるのはなかなか苦労するようです。