マハラジャの宮殿で優雅なひととき

混沌としたバックパッカーの聖地とは真逆なゴージャス・インドのお話をさせて頂きます。
インド北西に位置するラジャスタン地方には、今も“マハラジャ”達の面影が色濃く残っています。マハラジャとは、地方領主・日本でいう藩主 (Great King=偉大な王や、High King=位が高いとも訳し、王様のような存在だった)のことをさしますが、彼らの生活ぶりは豪華絢爛そのものだったと言われています。

例えば、シルク素材に宝石がちりばめられた色鮮やかな衣装をまとい、たくさんの召使に豪華な料理、上等な調度品の数々に囲まれた生活。
後世となり、イギリスがインドを植民地にした時代にも、特権階級だったマハラジャ達の間で流行ったゲームは、実際の馬を使ったポロ・ゲームだったとか。
そして彼らは豪華な住まい、宮殿に住んでいました。

庶民からしてみたら羨望を通り越して、とても偉大なお殿様のような存在だったのでしょうね。

インド独立後マハラジャ制度は廃止になったので、マハラジャやマハラニ(お妃様)というのは事実上なくなった位ですが、現代でもなお誇り高いマハラジャ達は、その佇まいを守りながら生活をしています。

今では、彼らが住んでいた宮殿や離宮の多くを、ホテルや博物館として改築し、公開・宿泊が出来るようになりました。

これら宮殿ホテルは世界中からとても人気があり、1年以上前からではないと予約が取れないほどの高級ホテルもあります。他にも、宮殿に似せたホテルや、私邸タイプの小規模なホテルなどもあります。

宮殿ホテルに泊まり、建物にとてもよく似合っている広い庭を散歩していると、まるで当時の彼らの生活を垣間見られるようです。
喧騒から離れた、豪華絢爛インドもおススメですよ。