今回は、初めて登山をする方へのアドバイスとして、登山靴の選び方をご紹介します。
簡単なハイキングコースをスニーカーで山を歩いている方を見かけますが、どんなに簡単なハイキングコースだって、こぶし大の石が転がっていたり、木の根っこが飛び出していたりと、足首をひねってケガをしてしまいそうな場所はたくさんあります。
また、山歩きでは靴ずれを起こさないことも大切です。
靴ずれが原因で、歩くスピートが極端に遅くなり、下山が日の入りに間に合わず、暗くなってしまい身動きが取れなくなり、遭難騒ぎになることも十分に考えられます。
山歩きを始める場合は、靴だけはしっかりしたものを選びましょう。
靴選びのコツは4つあります。
1.自分の足に合ったもの。
あまりにも当たり前ですが、非常に重要です。サイズはもちろん、足の形も考えましょう。甲が高かったり、幅が広かったりと、その人によって足の形は千差万別です。もちろん、各メーカーの靴も、そのメーカーが採用する靴型によって変わってきます。自分に合ったメーカー探し出し、フィットする靴を選びましょう。
2.かかとがしっかりと固定できるもの
きちんと靴紐を縛ることによって、しっかりと踵が固定できる靴を選びましょう。靴の中で足が動いてしまうようと、靴擦れを起こしたり、つま先を痛める原因となります。
3.くるぶしまである、ハイカットのもの。
くるぶしまでサポートできる靴は、石や木の根っこなどを踏んだ時に、捻る力に対抗してくれ、ねん挫の防止はもちろん、疲れづらくなります。また、小石などの侵入も防ぎます。
4.防水、透湿性能が高い靴。
山歩きでは、靴の中を濡らさないことが肝心です。靴の中が濡れると靴ずれの原因となります。
雨の日に靴の中をぬらさないのは、ゴム長靴が一番です。では、これを山で使っても良いのでしょうか。実は、ゴム長靴で長時間歩くと雨が降っていなくても、靴の中はびっしょりと濡れてしまいます。これは足からでる汗が原因です。
山歩きの靴は、雨の日に外から濡れることだけではなく、この汗対策が重要です。最近は、レインウェアーに使われている、ゴアテックスなどの防水透湿フィルムなどを使い、外からの雨を防ぎ、靴の中の湿気を外に排出できるように設計された登山靴もあります。若干値段は、高くなりますが、良いものを選びましょう。
以上のアドバイスを参考に、足元を固めて、「快適に、安全に、楽しく」山歩きを楽しんでみませんか。