今日はスペイン　カタルーニャ地方の冬の名物料理、“カルソッツ”をご紹介します。

カルソッツとは、ネギを炭火焼にして、ロメスコソースというソースをつけて食べるものです。
このカルソッツとは、カルソットという特別なネギを使いますが、日本でいうと下仁田ネギのような、ちょっと太めで、白い部分が短めのネギです。
これを豪快に炭火焼にして、焦げた外側をツルッとはがし、ロメスコソースを付けたら、ネギの青い部分を持って高く上げ、大きく口を開けて、先端からかぶりつきます！
ロメスコソースとは、パプリカやたまねぎなどをオーブンで焼きアーモンドや松の実などを混ぜた、カタルーニャ地方のソースです。

普通のネギは嫌いだけど、カルソッツなら甘くてやわらかくて、いくらでも食べられる！という人も多いほどおいしいのです。

タラゴナ近くのバルスという村では、毎年1月の最終日曜日に”カルソッツ祭り”が開かれます。

お祭りに参加するにはチケットを購入し、そのチケットと、カルソッツ（ネギ）12本とワインなどが引き換えられます。
お祭り中には、以前にご紹介したお祭りの人気者「カベスード」も登場し、カルソッツの大食い大会なども開かれ、バルスの小さな村が、大勢の人でにぎわいます。
バルスのカベスードには、もちろん、ネギ頭のカベスードもいます！

このカルソッツは、バルスのお祭り以外でも、カタルーニャ地方で一般的に食べられています。
バルセロナなどのレストランでも提供しているところもありますし、地元の人は、親戚、友人などで集まって、カルソッツパーティーが冬のイベントの一つになっています。
一般的な八百屋さんにもたくさん売っていて、自宅のオーブンで焼くこともありますが、ほとんどが野外で炭火で焼くため、郊外の畑だったり、レストランだったり、決まった場所があります。
ステーキやソーセージなども一緒に焼き、日本でいうバーベキューのようなスタイルですが、なんと言ってもメインは”ネギ”！
半端ではない量のネギが焼かれます。
それでもみんなペロリと食べてしまうんですね。

カルソッツの食べられる時期は、1月～3月。
この時期スペインのカタルーニャ地方へ行かれる方は、是非カルソッツを扱っているお店を見つけて、冬の名物をお試しあれ！