サンティアゴ巡礼の道~キリスト教の聖地「サンティアゴ・デ・コンポステーラ」への道

今回ご紹介したいのは、サンティアゴ巡礼の道です。

サンティアゴ・デ・コンポステーラとは、エルサレムやローマと並ぶキリスト教3大聖地のひとつで、「コンポステーラ」とは「星の平原」という意味があります。

フランスからピレネー山脈を越えてつづく巡礼路は約1200年の歴史を持ち、全世界から年間およそ20万人が巡礼に訪れると言われています。その道を一度歩いたものは必ずもう一度戻ってくる、と言われる不思議な魅力のある場所で、弊社スタッフもプライベートで3回訪れたようです。

その道自体が世界遺産になっている、サンティアゴ巡礼。
ところどころにある黄色い矢印に導かれて、巡礼者たちは巡礼のシンボルであるホタテ貝を持って歩きます。

なぜ、ホタテ貝を持って歩いているのか気になりますよね。

もともと、新約聖書に登場するイエスの使徒の一人とされる聖ヤコブが殉教した後、お墓が見つかった場所が、サンティアゴ・デ・コンポステーラだとされており、現在は大聖堂に祀られています。
その聖ヤコブが布教中にホタテガイで水をすくって飲んでいたからなど、彼の職業がもともと漁師だったからなど、諸説ありますが、ホタテガイは聖ヤコブのシンボルとなっています。
そのため、現在も巡礼のシンボルとして愛され、巡礼者は巡礼の証としてホタテガイを首から下げたり、リュックにつけたりと思い思いにホタテガイを身につけて歩きます。

今回、6月より、アメリカとスペインの合作映画「星の旅人たち」の上映がはじまります。もしご興味があれば、ご覧になって下さい。

英題 「The Way」、邦題 「星の旅人たち」。
マーティン・シーン主演の、スペイン・サンティアゴ巡礼のお話。主人公は、アメリカの歯科医トム(マーティン・シーン)。サンティアゴ巡礼の途中で遭難死した息子の遺骸をフランスに引き取りに行くところから始まります。最初は巡礼について何も知らないトムですが、息子の遺志を継ごうと1人、巡礼路を歩き始めます。遺灰を抱えながら歩く彼と、美しい巡礼路の景色で、予告編を見ただけで涙がでそうになる程感動します。

映画:星の旅人たち
2012年6月~ ヒューマントラストシネマ有楽町、他 にて公開
公式サイト http://hoshino-tabibito.com/

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