ラジャスタン州に位置するプシュカルは、ヒンドゥー教の聖地として有名な場所で、創造の神ブラフマーがこの地の誕生に関係しているといわれているため、ブラフマー信仰の地としても有名です。
破壊神シヴァや維持神ヴィシュヌと並ぶ、ヒンドゥー教の三大神の一人でもあるブラフマーですが、意外にも彼を祀る寺院は実は他のインドにあまりないので見かけることも少ないのではないでしょうか。
湖を中心に広がるプシュカルは、自然に囲まれた小さな街です。ブラフマーの妻サヴィトリを祀る山の上にあるお寺から見下ろしてみると町の全貌がよく見えます。景色が良いだけでなく、静かな時間を過ごすことのできるこのお寺はおすすめの場所ですよ。
小さいながらもプシュカル湖の周りは、たくさんの雑貨屋さんやお供え物屋さんが立ち並び、巡礼地としての活気があります。聖地としての静粛さとインドらしい雑多が混在しているこの街を気に入り、長期滞在をしている欧米の旅人たちも多いのですが、まだまだ日本の旅人を見かける機会は少ないです。
春から夏はびっくりするほど暑くなるラジャスタン州ですが、これからは観光ベストシーズン。ぜひ一度訪れてみてはいかがでしょうか。