ニュージーランドから横浜へ 海鳥観察探検船

こんにちは。バードウォッチングツアーの専門旅行会社、ワイバードの山本です。
4月28日、7万総トンの大型クルーズ船が入港して賑わう横浜港大桟橋に1,000トンに満たない探検クルーズ船が入港しました。3月29日にニュージーランドを出港し、31日間かけて太平洋を縦断してきた「SPRIT OF ENDERBY」号です。

弊社スタッフ2名も乗船したこの船の目的はバードウォッチング。洋上ではアホウドリやミズナギドリといった海鳥を観察し、寄港地となった各島々では貴重な固有種を探し求め山道を歩くという、世界中のバードウォッチャー憧れの航路なのです。
クルーズ客船では航海最終日の前夜、船長のサインが記された航路図を乗船客の一人が競り落とす「チャートオークション」が行なわれます。乗客わずか50名のこの船でも横浜入港の前夜に同じ催しが行なわれました。でもこの航路図にはそれ以上の付加価値が…。乗客たちの目を釘付けにしたのは地図の中に描かれたアホウドリのイラスト。描いたのは今回のクルーズにバードガイドとして乗船したピーターハリソン氏です。彼は知る人ぞ知る世界的な海鳥研究者。しかも乗客のほとんどが手にしていた海鳥図鑑の解説のみならず鳥のイラストも描いている人物です。
オークションは白熱し、航路図は$1,100という破格の金額で落札されました。このお金は弊社も法人会員として名を連ねる国際環境NGO「バードライフインターナショナル」を通じて海鳥の保護に使われます。
ゴールデンウィークに大手旅行会社がチャーターした大型客船の隣にひっそりと着岸した探検クルーズ船。こんなマニアックな旅をお届けできるのも専門特化した旅行会社ならではです。