今回は秋晴れの美しい韓国での歴史旅の様子をお届けします!
今回訪れたのは慶尚北道の清道!
<清道邑城>と<清道石氷庫>という史跡を探索してきました!
まずは清道駅から車で約10分の所にある、慶尚北道記念物第103号の清道邑城。
邑一帯の防御を目的として作られた城壁です。築城時期ははっきりしていないそうですが、高麗時代からあったと伝えられており、現在の規模は朝鮮時代の宣祖年間にでき上ったものだそうです。
当時、倭の侵略に備えるため、東萊からソウルに向かう重要道路に城を築きましたが、その時にもともと土築城だったものを清道郡守の李殷輝により、1590年から2年で石築城へと完成させました。
周囲約1.88km、高さが約1.8mあり、東門・西門・北門がありましたが、文禄・慶長の役の際、幾度の火災で焼失されたそうです。その後何度かの改築を経て邑城は維持されてきました。1870年には南門を建立し、4つの門を持つ城となりました。
植民地のときには、門楼が撤去され、城壁の一部が破損されましたが、補修・発掘調査、周辺整備がなされ、現在も見学することができます。
清道邑城を少し歩くと、石垣に囲まれた建物を見つけました。
中に入ってみると、朝鮮時代の刑獄がありました。これは残された史料をもとにもともとあった刑獄の位置と推測される場所に、2013年専門家の考証下で復元されたものだそうです。
清道邑城をあとにして、徒歩で2~3分で清道石氷庫に到着しました。
この石氷庫は朝鮮時代肅宗のときに作られたものでm冬に自然の氷を貯蔵し、春・夏に使用するための氷の貯蔵庫だったそうです。
氷室のなかは長さ14.75m、幅5mの長方形の構造で、内部は階段を通して中に行けるように傾斜になっており、中央には排水口があり、外部に水が排水できる仕様が施されています。
仕上げは石で、上の部分を半円のアーチ型に積んであります。現在韓国には6基の石氷庫が国家指定の文化財となっていますが、その中でも一番古いものだと知られており、宝物323号に指定されています。
当時の技術がつまった貯蔵庫で、写真で見るより実物のほうがかなり大きかったです。
景色の良い場所で、歴史を感じられる清道。慶尚北道の旅行の際にオススメします!
★清道邑城
慶尚北道 清道郡 華陽邑 東上里
★清道石氷庫
慶尚北道 清道郡 華陽邑 東上里285