カンボジアの遺跡マニアが語る、知られざるカンボジア

カンボジアの遺跡マニアが語る、知られざるカンボジア

カンボジアといえば「アンコールワット」。
弊社の遺跡好きスタッフから、アンコールワットの3つの隠れた見どころを教えてもらいました。
えっ??知らなかった!!という方、ぜひ2度目のアンコールワットに行ってみませんか?

1、アンコールワットの落書き

アンコールワットには1600年代に日本人が書いた落書きが残されています。十字回廊にある森本右近太夫の落書きは有名でご存じの方も多いと思います。1632年にカンボジアに訪れた森本右近太夫が墨で書いた落書きで、アンコールワットに自身の両親の供養の為に仏像を奉納したという事が記載されています。

「なんだ、知ってるよー!!」と思った方、まだ早いです(笑)。

実はアンコールワットの北経蔵にも彼が書いた落書きがあるのをご存じですか?

北経蔵とは、第一回廊と第二回廊の間にある経蔵で、そのうちの北側(西参道から入って左側)にある経蔵です。なんと、そこにも森本右近太夫は落書きを残しているのです。しかも、十字回廊の落書きとは日付が異なり、約10日間ほどもアンコールワット付近に滞在していたことが判明しているのです。さらにはその他にも10か所以上も落書きがあるそうです。ゆっくり時間がある方は、アンコールワットで日本人の落書きを探してみるのも、面白いですよ!

2.ちょっと雑な(?)彫刻

アンコールワットの第一回廊には細かくて美しい彫刻が施されており、それを見るのもアンコールワット観光の見どころのひとつ。「ラーマヤナ物語」「マハーバーラタ物語」「天国と地獄」「乳海撹拌」など、ヒンドゥー教の神話が描かれておりますが、実は、このアンコールワットにも雑な彫刻があるのをご存じですか?

第一回廊の北東側、北側に描かれている彫刻に描かれている彫刻は、よーく見ると、いや、パッと見てもちょっと他とは違う。。。
お世辞にも美しいとは言い難い彫刻が回廊一面に施されています。一説によると、アンコールワットが完成した後に彫られたもの、と言われています。お時間のある方はぜひご覧になってみてください!

3、色々な種類のデヴァター(女神)

アンコールワットにはデヴァターと呼ばれる女神の彫刻がいたるところに施されています。中でも有名なのは、歯を見せて笑うデヴァター。当時女性は歯を見せて笑うのは品がない、とされていたそうですが、なぜ、歯を見せて笑うデヴァターが描かれていたのか真相は不明。様々な人たちがいる、という事を示したかったのかもしれません。そのほかにも、横を向いているデヴァター、裸のデヴァター、掘り途中のデヴァター(未完成)など、いろいろ。特に未完成のデヴァターはまるで下書きのようになっており、どうやって彫刻をしていったのか、がわかる、今では貴重なものでもあります。

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今回紹介したのはほんの一部、アンコールワットはとても奥が深いです。何度見ても新しい発見があること間違いなし!!ぜひ、新しい魅力を探してみてください!

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