今回のテーマは「おすすめのアクティビティ」ですが、アフリカはカメルーンから、古くから続いてきた伝統的な森の暮らしを知る、「バカ・ピグミーの人々の暮らし体験」をご紹介させていただきます。
地域によって、ムブティ、アカ、バカ、トゥワなどと呼ばれるピグミーの人々は、古くからアフリカの中央部の熱帯雨林で狩猟採集生活を営んできた人々ですが、現在もコンゴ民主共和国、コンゴ共和国、中央アフリカ、ガボン、カメルーンなどの国々をまたいで広がる豊かな森で、変わりつつはあるものの狩猟採集を中心とした昔ながらの暮らしを続けています。彼らは、森の外部に暮らす他の集団に属する人々との交流(交易や教育など)を保ちつつ、小さな集団(「バンド」と呼びます)を形成して森の中を移動し、獲物や収穫物の多い場所に簡易的な家を作って暮らしていますので、当然彼らが滞在する決まった場所はなく、訪問する側としてもテントと食料持参で集落にお邪魔させてもらうことになります。
近くの幹線道路(といっても鬱蒼とした森を貫く赤土の未舗装路です)から森に入って歩くこと約40分、森の中の開けた場所に80人程度のピグミーの人たちが暮らす簡易集落に到着します。自分たちが宿泊するテントを、広場の隅に張り、彼らが森の木を切ってモノの5分程度で拵えてくれたテーブルでくつろいだ後、彼らとのアクティビティが始まります。アクティビティといっても彼らにとっては日常的な作業ですが、ハンティング、蜂蜜や薬草の採集に向かう男性陣に同行し、女性陣の掻い掘り漁(森の中を流れる川をせき止め、水をくみ出し泥をさらって魚を獲る)や家造りを手伝います。深い森の中、様々のことを彼らに教えられながら歩くこと自体が非常に学ぶことの多い新鮮な体験なのですが、今でこそ衣類は現代風ですが、ナイフや食器等の金属製品以外の生活必需品は、ほぼ全て彼らを取り巻く森の中で調達する、そのあまりにも無駄のない見事な暮らしぶりに感嘆させられます。そして夕食後は、ヨーロッパの音楽研究科たちを驚嘆させた、即興による複雑なポリフォニー(多声音楽)とエネルギッシュな踊りを堪能しつつ、夜は更けていく・・・。
長いこと忘れていたことを少しずつ思い出していくような、DNAに直接訴えかけられるような彼らとの生活を、是非一度体験してみてください!
カメルーン民俗探訪トレッキング 13日間
https://www.dososhin.com/tour/00369_cameroon_culture_trek_13days/