すでに米国発着のチャーター便の運航が始まり、年内にも定期便が解禁となるキューバ。半年後にはタイムトラベルを求め、米国から大挙押しかけるシニア層で大いに賑わうことが予想されています。なぜなら1960年代のアメ車が現役で走り、昔のマイアミの街を思わせる首都ハバナは、彼らにとっては映画バック・トゥ・ザ・フューチャーで両親の青春時代に戻ったマーティと同じ体験が出来る夢の世界。ハバナは今、観光景気に沸き、ホテルの建築ラッシュですが、とても間に合いそうにありません。また運よく予約出来たとしてもあまりの高さと、金額に見合わない設備に驚くことでしょう。
そこでお勧めしたいのが今流行の民泊です。キューバの民泊はCASA(カーサ)と呼ばれ、政府公認の宿。予約サイトもしっかりしており、手数料のみを予めクレジットカードで支払い残りは現地精算となります。部屋は基本的に個室でシャワー・トイレ付。ツイン朝食付きで1泊5,000円~7,000円程度、ホテルよりかなり割安です。料金は部屋の設備や立地の他、貸主が英語を話せるか、スペイン語のみの対応かによっても違ってきます。
また世界遺産の街、トリニダーなどではバスターミナルに長距離バスが着くたびにカーサの客引きが押し寄せ、料金交渉も可能。また各宿泊施設の看板を見れば、その宿の設備がわかりやすいイラストで描かれているので、オフシーズンであれば到着後に自分の足で探すことも出来ます。
私が泊まった宿はハバナ旧市街から近い、マレコン通り沿いの高層マンション。高層階のワンフロアーを所有するオーナーはメキシコからの移民だとか。またトリニダー近くのプラヤ海岸で借りた部屋も、富裕層の別荘をリフォームした建物で庭からビーチに直行出来る、リゾートホテル顔負けの立地条件。部屋はどちらも清潔、オーナーも親切で快適に過ごす事が出来ました。
きっとあと数年後にはマイアミ発着の大型クルーズ客船が押し寄せ、もしかしたらマクドナルドやスターバックスも開店しアメリカナイズされてしまうかもしれない勢いのキューバ。半世紀前へのタイムトラベルを楽しむならぜひお早目に。夜は街のあちこちから聞こえてくるサルサのリズムに誘われ出かけても、例えモヒートを飲み過ぎて酔って歩いても、中南米で最も治安が良く安心です。
(キューバの主な民泊サイト)
https://www.mycasaparticular.com/en/lodging-where-cuba-cuba-is/