今日はエジプトの代表的な野菜、モロヘイヤをご紹介いたします。
モロヘイヤは春から夏にかけて収穫され、刻むととろろ芋のように粘りが出るのが特徴です。カイロではこの季節になると市場や八百屋で大きな束になって売られています。又、冷凍パックされたものや乾燥したものなどは一年中手に入れることが出来ます。
日本ではあまり馴染みのない野菜でしたが、ここ数年、鉄分の豊富な野菜と言うことで名前もそのまま「モロヘイヤ」として日本のスーパーでも売られるようになりました。塩水でゆでて細かく刻み、ネギやしょうゆを加えてかき混ぜるととろろのようになります。そのままご飯にかけたりお蕎麦にものせてみても良いでしょう。
また日本では「モロヘイヤスープ」と言いますが、エジプトではこのスープ自体も「モロヘイヤ」と言います。日本の味噌汁と同じで、各家庭で少しずつ作り方に工夫があります。
スープはウサギやチキンでとりますが、その肉もローストしてスープと一緒に食卓に並びます。簡単にはチキンキューブを利用しますが、ウサギのスープで作るのが一番美味しいとされています。
【モロヘイヤ(スープ)の作り方】
①まずスープをとります。鍋に水を入れ、沸騰したらたまねぎ半個、月桂樹の葉1枚とカルダモンを2~3粒入れ、塩を加えます。そこにチキンを入れ、柔らかくなるまで約1時間、弱火であくを取りながら煮ます。
②煮えたらチキンを取り出し、冷めてから切り分け、ギー(バターオイル・動物性油脂)をぬって、天火でキツネ色に焼くかフライパンで焼いておきます。
③生のモロヘイヤは、先の柔らかいところと葉だけを摘んで取り良く洗い、水気を切って乾かします。これを包丁で細かく刻み、粘りが出るまでたたけば良いでしょう。手早くするには、少量のストックと共にブレンダーにかけると言う方法もあります。
④先にとったスープ(4カップ)を沸かし、刻んだモロヘイヤ(500g)を加えて、沸騰寸前で火を止めます。
⑤スープを沸かしている間に、オイル(大さじ3)をフライパンで熱し、みじん切りにしたニンニク(10かけ分)とコリアンダーの粉末(小さじ半)を加え、ニンニクがキツネ色になったらオイルごとスープに加えます。塩、こしょうで味を整えて出来上がりです。
ご家庭でもぜひお試しください。
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