先日、春暖の時期を迎えたイランのツアーから帰国いたしました。木々の新緑とバラをはじめとした花々が美しい時期であり、ちょうどイランの新年「ノウルーズ」が明けたばかりのため、街は仕事や学校に戻る人々の活気に溢れていました。
このたびのツアーは、イランを代表する6つの世界遺産ぺルセポリス、イスファハンのイマーム広場、パサルガダエ、エスファハーンのマスジェデ・ジャーメ、ゴレスターン宮殿、ペルシャ庭園を訪問。そして3大聖地と呼ばれるマシャドのイマーム・レザーの聖墓、コムのハズラテ・マアスーメの聖域、シーラーズのシャー・チェラグ廟を全3カ所の連泊滞在で巡る12日間の旅です。日程のなかには、一般家庭の訪問、銀細工およびペルシャ絨毯の工場見学、そして夜のモスクや広場のライトアップなど非日常的な体験を組み込んでいます。
今回訪ねた3つの聖地はイスラム教シーア派にとって重要な巡礼地です。イスラム教徒以外は霊廟内に入ることはできません。私たち観光客は、特別の宗教行事がない限り、通常、霊廟の入口辺りまで近づけますが、聖地により手荷物やカメラの持ち込みが禁止され、女性に至ってはチャドル(体全体を覆う布)の着用や義務があります。コムの聖域にいたっては、今年から観光バスでのアクセスが禁止され、公共のバスに乗り換えての訪問となりました。どこも美しい建物、厳かな空気、高揚する人々の熱気に満ちています。
毎回思いますが、イランほど観光客が訪問前と訪問後の期待度が大きく変わる国はないと思います。皆さん一様にして、訪問後イランが好きになりリピートする人も少なくないのです。それは、ペルシャの歴代の王の贅を尽くした宮殿や庭園、モスクの美しさにもありますが、素直で親日的なイラン人とイラン文化、道徳観などが日本人の大切にしているそれと重なるところにもあるのかも知れません。
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