日本では今、5月21日に東京を含む広い地域で観察可能な金環食が話題ですが、本日はあえて南太平洋で観測できる『皆既日食』についてお話ししてみたいと思います。
皆既日食という言葉が近年広く取り上げられたのは3年前のことです。2009年7月22日トカラ列島・鹿児島県悪石島で今世紀最長の6分25秒もの間、皆既日食が観測できるということで話題を呼びました。実際、私もこの日、悪石島沖の船上でその時を迎えました。生憎、雨の影響でトカラ列島では皆既日食が観測できませんでした。しかし、日中であるにもかかわらず空が突然暗くなり、わずか1~2分の間に体感温度が5度以 上も下がる不思議な体験をしました。神秘的な自然現象を今も鮮明に覚えています。
そんな一生に何度も体験できない神秘の天体ショー「皆既日食」ですが、なんと今年の11月14日には、南太平洋洋上 の広い範囲が皆既日食のベストスポットになるということで話題を集めています。今回の日食観測の機会を逃すと次回は2015年3月の北極となることから天文ファンのみならず世界中が注目して います。
日食の通過は11月14日早朝、オーストラリア北部のアーネムランドで始まりカーペンタリア湾を横切り、ヨーク岬半島に達します。 ケアンズでは6時39分 に食の最大を迎えます。皆既継続時間は2分を超えます。ケアンズの後は、南太平洋の海上を横切り、チリ沖で日没を迎えるため、観測地としてはケアンズ近郊またはニューカレドニアとニュージーランド間の洋上が最も適しています。ただ、ケアンズはリ ゾート地であり日本からのアクセスも良く、また治安も良いため既にほとんどのホテルが予約で埋まっているそうです。
そしてクルーズ業界でも早くも日食観察可能な航路への人気が高まってきています。
日本船の中でこの『皆既日食クルーズ』を行うのは「ぱしふぃっくびいなす」です。横浜港発着で32日間のニュー ジーランドクルーズの途上、皆既日食を観測します。もちろん皆既日食だけではなく美しいサンゴ礁に囲まれ た南洋の楽園、オセアニアの大自然・文化も同時に楽しむことができます。大海原の空に輝く太陽コロナはきっと一生の思い出になること間違いなしです。一生に 何度も体験できない皆既日食を是非今年、洋上で体験してください。
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