今回は、スペインでも今が旬な、お祭りに関する話題をお送りします。
スペインのお祭りにはかかせないものといえば、「ヒガンテス」(巨人人形)です。
お祭りが行われる際、町の中心地には、ヨーロッパ、アジア、アフリカ、アメリカの4大陸の王様と王妃を意味する、約4m近い人形が8体並びます。
この巨人人形には人間が入っており、音楽が鳴り出すと同時に、向き合ったり、くるくる回ったり、踊りながら街をねり歩きます。(ちなみに、なぜオセアニアの王様と王妃がいないのかは不明だということです・・・)
ヒガンテスと並んで、お祭りの人気者は、「カベスード」(頭でっかちの人形)です。こちらも人間が入った人形ですが、ヒガンテスは手足の比率がそのまま巨大化したのに比べ、カベスードは、体は等身大で、頭だけが巨大化しています。
カベスードは、「おばあさん」や「おじいさん」だったり、「ハポネス」(日本人男性)、「ハポネサ」(日本人女性)、などなどいろいろなカベスードがいて、それぞれ街を練り歩きます。
スペイン人らしい(?)シュールな作りで、ちょっと怖い顔のカベスードもいますが、子供たちには大人気です。
その他、カベスードの仲間にキリキという人形がいます。
キリキは大きな帽子をかぶり、ベルガと呼ばれるスポンジの塊を持っています。
子供たちを追いかけて、ベルガで頭を叩いてまわるので、子供たちはみんな逃げ回ります。
そのキリキの中で、一番人気といえば、”カラビナグレ“。訳すと、仏頂面(直訳するとお酢顔・・・)と言われる彼がここ最近の一番人気です。
とうとう今年は、パンプローナで行われた牛追いお祭りのポスターのメインキャラクターにも選ばれました。とっても怒りっぽい性格で、ビシバシ人を叩いて回るのに、みんな大好きな人気者です。
子供を追いかけて叩くはずのキリキですが、実際は大人も容赦なく叩かれてしまうようなので、お祭りでキリキを見つけたら気をつけてくださいね!
他にも、馬に乗った(乗っている風な)サルディーゴなどもいます。まるでコントのように、後ろ足を付けた馬の着ぐるみをかぶっています。馬に乗ってかっこいいはずのサルディーゴですが、なぜかみんなに笑われてしまう憎めないキャラクターです。
このヒガンテスやカベスードは、16世紀の頃から取り入れられていた記録があり、いろいろな町のお祭りで見ることができます。町によって特色あるヒガンテスが登場しますので、いろいろな町のお祭りを見比べてみるとおもしろいですよ。
まだまだスペインもお祭りシーズンが続きます。スペインの熱いお祭りを楽しみたい方は、是非ビッグツアーへご連絡下さい!
今後、こういった巨人人形などが見られるもので、大きなお祭りは、9/21~24のバルセロナのメルセド祭です。ホテルなども込み合いますので、お問い合わせはお早めに!